回腸ストーマ(イレオストミー)のケア

ストーマ

手術を受けて小腸(回腸)にストーマを造ることが決まった場合、体にどんな変化が起こるのか、生活はどう変わるのか、いろいろと心配になることは多いのではないでしょうか。体の変化を受け入れるには時間も必要ですし、変化に対する驚きや衝撃、現実を受け入れたくない気持ちが生まれることもあるかもしれません。

それでも、ストーマはこれからの生活に欠かせないものとなります。ストーマは腸に造られるものですので、まずはストーマについてご説明させて頂き、それからストーマ装具を使う生活について知って頂ければと思います。

小腸(回腸)のストーマ

小腸(回腸)のストーマは、大腸がんの手術で肛門を温存し、術後の縫合不全を予防する場合や、縫合不全や腸閉塞が起こった場合に一時的に排泄を迂回させるために造られます。ストーマを造設した場合は、便が肛門から排泄されなくなり、ストーマを経由して排泄されます。ストーマを一時的に造る場合は、数カ月後にストーマ閉鎖術を行い、肛門からの排泄に戻ります。

小腸は、胃から送られてきた食物を、消化酵素によって蛋白質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルに分解して吸収する働きをしています。小腸にストーマを造ると、水分やミネラルを吸収をする大腸を経由せずに便が排出されますので、水分が多くふくまれる水様便になります。

消化酵素に含まれる胆汁や膵液(1日約1000ml~2000ml分泌)の影響で、便はアルカリ性(PH7.5~8.5)になります。消化酵素を含んだ便が皮膚につくと、皮膚を刺激し肌荒れの原因になりますので、ストーマ装具を貼って、しっかりと皮膚を守る必要があります。

肛門には括約筋という筋肉があり、便を出したり我慢したりというコントロールをしますが、ストーマにはそういった筋肉がないため、便が腸内を運ばれてくるとストーマから排出されます。ストーマから排出された便を受け止めるための装具をストーマ装具といいます。

ストーマ装具に便がたまったらトイレに捨て、定期的に装具を新しいものに交換します。日常生活にはほとんど制限がなく、スポーツや旅行、温泉を楽しむこともできます。ストーマ装具を取り外すための剥離剤や、固定ベルト、ストーマ装具を収納するポケットのついた下着など、ストーマケアのための製品も数多くあります。

困った時は病院に相談

ストーマ装具はお腹に貼って使いますので、かぶれたり、かゆくなったりという皮膚のトラブルや、ストーマ装具がはずれやすくなってしまったり、便がもれるといった装具のトラブルが発生することがあります。何か困ったことがあったら、病院やストーマ外来にすぐ相談することも、ストーマと上手に付き合うためには大切です。

「ストーマ外来」は、ストーマを造設された方のための専門的なケアや、生活全般についての相談が行なえるストーマ専門の外来です。ストーマに関する専門知識をもった皮膚・排泄ケア認定看護師が対応してくれます。利用方法は病院によって異なるので、受診を希望する場合は、事前に問い合わせて確認しましょう。

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ストーマ装具について

ストーマ装具は、ストーマ袋(パウチ)と、ストーマ袋をお腹に固定する面板(フランジ)からなります。ストーマ袋と面板が一体になっている単品系(ワンピース)と、別々になっている二品系(ツーピース)の2つの種類があります。

単品系は、ストーマ袋と面板が一体になっているため、着脱の手間が少なく、薄くて目立ちにくいというメリットがあります。二品系は、ストーマ袋と面板が別になっているため、ストーマ袋だけを交換でき、面板を貼った状態で袋の向きを調整できるメリットがあります。

面板は、平面型や凸面型、材質の硬いものや柔らかいもの、面板に既成孔が空いているものや自分で孔をカットして使うものなどいろいろな種類があります。平面型のほうが柔らかく、体の動きにも追従しますが、ストーマに高さがない場合などは、凸面型の面板を使うことで密着を強化することができます。イレオストミー用のパウチは、排出口がキャップ(栓)式のものが多く、水様便を排出しやすくなっています。

トイレに行く間隔は?

食べた量や体調にもよりますが、1日5回~8回、ストーマ袋に便がたまったら、トイレに流して袋を空にします。パウチの1/3になるくらいの量で、中身を空にすると、漏れやガスによる膨張を防ぐことができます。

排便時は、ストーマ装具の排出口のキャップ(栓)やマジックテープをはずし、ストーマ袋の下部を便器に向け、中の便を捨てます。排出口に付着した便はトイレットペーパーで拭き取り、排出口を閉じます。

外出先でトイレを使う場合に便利なのは、オストメイト対応のトイレです。通常の個室トイレより広めのスペースが確保されており、袋内の便を捨てることができる流し台が設置されています。ストーマ装具がずれたり、漏れたりする急なトラブルが起こった場合でも、ストーマ装具の交換が落ち着いて行える場所です。オストメイト対応トイレの場所は、オストメイトJPのサイトから調べることができます。外出する前にチェックして位置を確認しておくと安心です。

オストメイトJP

何日ごとに交換する?

ストーマ装具は、1日~4日装着できます。一般的には、週2回(3~4日)の間隔で、シャワーや入浴の際に交換します。ストーマ袋は防水加工がされていますので、装具を交換しない日は、装具をつけてそのまま湯船に入ることもできます。

交換時期の目安

ストーマ装具の交換が早すぎたり、遅すぎたりしてないかを判断するには、面板がどのくらい溶けているかをチェックすると良いでしょう。ストーマ装具の面板は、水分を吸収してふやけて白っぽくなったり、溶けていきます。ストーマ装具を交換したときに、面板の孔(あな)の周りをチェックして、1cm程ふやけていたり、溶けている状態であれば、ちょうどいいペースと言えます。

面板の孔(あな)の周りが1cmより多くふやけていたり、溶けていた場合は、交換が少し遅かった可能性があります。次の交換時期を1日早めるなどして、ちょうどよい交換の間隔を調整しましょう。面板の皮膚保護剤は、水分を吸収することで皮膚を守っていますが、溶けてしまうと皮膚の負担も増していきます。適切な装着期間で新しい装具に交換することは、皮膚トラブルを予防するためにも大切です。

気温が高い時期や運動をした場合は、汗の水分によって面板が早く溶けます。また下痢をした場合などは、便に含まれる水分によって面板の溶けが早くなる場合もあります。季節や体調、活動量によっても交換の間隔を調整しましょう。

交換に適した時間帯

ストーマ装具の交換は、食後は避け、食前や食間の時間帯を選んで行います。

小腸(回腸)のストーマでは、排便の少ない時間帯を選んだ場合でも、交換の途中で便が出てくることがあります。装具を外している間、便を受け止めるガーゼ等を準備しておくと落ち着いて交換が行なえます。

入浴直後は注意

入浴直後は、面板の温度が上がっているため粘着が強くなり、剥がしにくいことがあります。入浴後にストーマ装具を交換するときは、30分以上間を置き、面板の温度が下がったのを確認してから行うようにしましょう。

ストーマ装具の交換

装着していたストーマ装具は、交換前に、中身を完全に空にしておきます。フリーカットのストーマ装具を使用されている方は、面板の孔をカットしておきましょう。面板をはがしやすくする剥離剤や皮膚を洗浄する洗浄料、拭き取り用のガーゼなど、ストーマをケアする用品を準備してからストーマ交換を行うとスムーズに行えます。使用済のストーマ装具を捨てるゴミ袋なども準備しておくと便利です。

ベーテルF 泡洗浄料
ストーマ装具が臭わない袋
ふくあげーる

交換手順

①ストーマ装具を取り外す

ストーマ装具は、強い粘着力で皮膚に貼り付いていますので、無理やり剥がそうとすると、皮膚を刺激して傷つけてしまいます。必ず剥離剤(はくり剤)を使って、やさしく取り外すようにしてください。剥離剤を面板と皮膚の間に塗ることで、面板の粘着力が弱まり、皮膚に負担をかけずに剥がすことができます。

②ストーマ周囲の皮膚を洗浄する

ストーマ装具を外したら、ストーマの周囲皮膚を洗浄しましょう。洗浄料は、お肌への刺激が低い弱酸性のものがおすすめです。ストーマ周囲に付着している便を広げないよう、外側から円を描き、徐々に中心にむかってストーマの周囲を洗浄します。拭き取るだけの洗浄料を使うと、周囲を濡らさずに洗浄することができ、お部屋やベッドの上でストーマ装具の交換を行う場合も安心です。

③ストーマ装具を貼る

皮膚を洗浄した場合は、水分をしっかりと拭き取り、ストーマ装具を貼る部分が乾いていることを確認します。面板を貼る皮膚にしわが寄らないよう、皮膚を伸ばしながら貼ります。

面板を貼ったら、まずストーマの周りをしっかり押さえます。ここが密着していることがとても大切です。その後、面板の外側に向かって空気を抜くように押さえていきましょう。ストーマ装具を貼り付けた後は、5分程度手でしっかりと押さえて皮膚となじませます。

もっと詳しく
ストーマ装具の貼り方
ストーマ装具の外し方
ストーマ周囲の洗浄
ストーマ周囲皮膚の保護

面板の孔の大きさについて

ストーマ装具の面板の孔のサイズは、大きすぎるとストーマの周りの皮膚に便がついて、肌荒れの原因にもなります。反対に、面板の孔がストーマと同じ大きさだと、ストーマは便が出る時に大きくなりますので、面板の縁とストーマの粘膜が接触して傷つくことがあります。面板の孔のサイズは、ストーマよりも2mm程度大きめを目安としてください。

かゆみやかぶれがあったら

ストーマ装具を貼っている皮膚に、かゆみやひりひりした感じがある場合は、便が皮膚に接触して、皮膚を刺激しているのかもしれません。お腹の皮膚にしわやくぼみがあると、面板の下に隙間ができ、そこに便が入り込んでしまうことがあります。ストーマの周囲の皮膚が赤くなったり、肌が荒れて痛みを感じたりしたら、病院やストーマ外来などの医療機関に早めに相談しましょう。

脱水に気をつけましょう

ストーマからの排泄量が通常よりも多い時や下痢のときは、脱水に気をつけなければなりません。脱水の症状には、のどの渇き、体のだるさ(倦怠感)、頭痛、吐き気、めまい、血圧の低下、手足の震え・痺れなどがあります。こういった症状があったら、スポーツ飲料、味噌汁、スープ、ジュースなどの塩分や糖質を含む水分を、バランスよくこまめに摂取するようにしましょう。

食べ物は、胃で細かく消化され、小腸で栄養が吸収され、大腸で水分やミネラルが吸収されます。小腸にストーマを造った方は、大腸での水分の吸収が行われないため、体の電解質バランス(特にカリウムとナトリウム)が崩れやすくなり、脱水症状が発生するリスクが大きくなります。

水様便の場合は量が多くなりがちですが、便を少なくしようと食事や水分を控えると、電解質バランスが崩れてしまいます。普段から水分は、ストーマを造る前より多く摂ることが大切です。味噌汁やスープ、スポーツ飲料やジュースなどの、塩分や糖質を含む水分をこまめに摂取するようにしましょう。

お茶、コーヒー、アルコールなどの低浸透圧性飲料を大量に摂取すると、血液中のナトリウムが減ってしまい脱水の症状が悪化する場合がありますので、注意しましょう。

消化が悪い食品に注意

小腸は大腸より消化管内径が狭いため、消化が悪い食品を大量に摂取した時に便がつまり、腹痛、吐き気、嘔吐、おなかが張る等の症状が出る「フードブロッケージ」が起こることがあります。また、食物繊維がストーマ開口部にひっかかって詰まり、消化液や便の流れを阻害してしまうこともあります。食物繊維を多く含んだ食品は、一度に大量に摂取しない、食品を細かく刻む、よく噛んで食べるなど、食べ方を工夫しましょう。

食物繊維が豊富な食べ物は、消化しやすい食べ方を工夫しましょう。
・海藻類、ごぼう、こんにゃく、タケノコ、豆類、パイナップル、ナッツ、コーン など

パウチが膨らむときは

ストーマ装具を使っていると、パウチにガスが溜まって膨らむ状態(バルーミング)になる場合があります。バルーミングを解消するためには、ガスを抜くためのフィルターが付いたストーマ袋を使用したり、通気孔(ベント)をストーマ袋につけたり、トイレの回数を増やすなどして、ガスをストーマ袋の外に出します。

「オストイージーベント」は、ストーマ袋に溜まったガスを、ワンタッチで排出できるガス抜き装具です。「ガスクリン」「コロフィルター」は、活性炭を含むフィルターで臭気をキャッチし、ガスだけをストーマ袋の外に出します。

オストイージーベント
ガスクリン
コロフィルター

ガスの発生を抑える食べ方

ガスを発生させるもととなるのは、食事をする時に飲み込んでいる空気や、腸内細菌が食べ物を分解する過程で発生させるガスです。話をしながら食事をしたり、早食いなど、空気を多く飲みこむ食べ方をすると、ガスが発生しやすくなります。口を閉じてゆっくりとよく噛むといった食べ方をすることで、ガスの発生を抑えることができます。ゆっくりかんで食べることは、腸の粘膜への刺激や負担を軽減しますので、下痢やおなかの張りなどを防ぐことにもつながります。

食べ物にもガスを発生させやすい食べ物があります。まったくとらないと栄養が不足する食品もありますので、1食で下記の食品を複数摂らないようにしたり、出かけるときや人前にでる時には摂取を控えるといった工夫をしましょう。

ガスを発生させやすい食品くり、さつまいも、やまいも、ごぼう、大根、かぶ、キャベツ、カリフラワー、ねぎ、豆類、えび、かに、貝、ラーメン、炭酸飲料、ビール 等
ガスの発生を
抑える食品
乳酸飲料、ヨーグルト、パセリ、レモン 等

ガス音の低減

ストーマには筋肉(括約筋)がないので、腸内で発生したガスが出ないよう我慢したりすることができません。ガスは音が出ることがありますので、静かな環境では、周囲が気になることもあると思います。ガスの音の対策としては、ガスが出そうになったときに、パウチの上からストーマを手で押さえて低減するという方法があります。

ストーマの上にカバーをつけることで、ガス音の低減を行う製品もあります。「ストーマソフトカバー」は、高密度ポリウレタン製のドーム型でストーマを覆うことでガスの音を低減します。ストーマの周りをドーム型のカバーで覆って音を低減させますので、ドーム内に便が滞留しないようご注意ください。

ストーマソフトカバー

ストーマの保護

「まもーるベルト」は、プラスチックのカバーでストーマを覆い、満員電車や車のシートベルトの圧迫、スポーツ時の衝撃からストーマを守ります。「U型フォーム」は、厚みのあるU型のウレタンフォームでストーマの周りに空間を作り、腹帯や着物の帯などの圧迫からストーマを保護します。「ストーマソフトカバー」は、満員電車やシートベルトの圧迫、スポーツ時のストーマ保護にもお使い頂けます。

まもーるベルト
U型フォーム
ストーマソフトカバー

においのケア

ストーマ装具は防臭性がある構造ですので、密閉されている限りにおいはありません。排出口に便が付着しているとにおいの原因となりますので、トイレに流して袋を空にした後は、トイレットペーパーで排出口をしっかり拭きましょう。

便やおならのにおいは、においを強くする食べ物を控えることでも軽減できます。まったくとらないと栄養が不足する食品もありますので、1食で下記の食品を複数摂らないようにしたり、出かけるときや人前にでる時には摂取を控えるといった工夫をしましょう。

臭いが強くなる食品にら、アスパラガス、ねぎ、にんにく、たまねぎ、香りの強いチーズ、貝、かに、えび、卵、ピーナツ 等
臭いを抑える食品レモン、パセリ、オレンジジュース、ヨーグルト 等

排出口が足にぶつかる

イレオストミーのストーマ装具は、袋のサイズが大きく長さもあるため、排出口の先が太ももにぶつかって気になるという方もいらっしゃいます。そんな時は、ストーマ装具を収納できる製品がお役に立ちます。
パウチカバーは、ストーマ装具を包んで目立たなくすると同時に、排出口をカバーの中に収納できます。「オストミーシークレット」は、内側のポケットにストーマ装具を収納できるオストメイト用の下着です。腹帯は、下端を折り返してポケット状にすることで、パウチを固定することができます。

パウチカバー
オストミーシークレット
腹帯・はらまきなど

ストーマ装具の固定

ストーマ袋の重さが気になる場合は、トイレで排出する回数を増やしたり、固定ベルトで体との密着度を高めたり、腹帯や下着の中に収納する方法があります。「備長炭サポーター」は腹帯として、下端を折り返してポケット状にすることで、パウチを固定することができます。

固定ベルト
備長炭サポーター
オストミーシークレット

お風呂や温泉

胃に食べ物が入ると、胃結腸反射によって腸が動き、排便も起こりやすくなります。そのため、入浴は食後から2時間くらいの間は避けましょう。お湯の温度が高すぎるとストーマの粘膜が火傷してしまうことがありますので、お湯の温度は40度前後にしましょう。

ストーマを造られた方も、銭湯や温泉などの公衆浴場で入浴できます。公衆浴場で入力する場合は、必ずストーマ装具をつけて入浴してください。ストーマ装具が適切に装着されていれば、便がもれることはありませんので、安心して入浴できます。念のため、予備の装具も一式持っていきましょう。

ストーマ装具をつけたまま入浴する場合

入浴前には、必ずトイレに行ってストーマ装具の中を空にしておき、装具を小さくたたんでテープで留めておきましょう。ストーマ装具の面板は、高い温度や水分によって溶けやすい素材でできています。お湯に長く浸かる場合は、防水テープを面板の周りに貼ると、面板の外周部がふやけたり溶けたりするのを防ぐことができます。

「湯ったりシート」は、ストーマ装具の上からシートを貼ることで、人目を気にせず温泉を楽しむことができる入浴用の防水シートです。「みまもり帯」は、湯船でパウチが浮くのをおさえる入浴用ベルトです。こちらは、防水ではありませんので、湯船につかる時は、防水テープを面板の周りに貼って入浴しましょう。

防水テープ
湯ったりシート
みまもり帯

ストーマ装具をはずして入浴する場合

不意の排便が心配な場合は、短時間・入浴用のストーマ装具を使ったり、ビニール袋などを準備しておくと安心です。「ミニクローズ」は、入浴時など短時間の使用に適した小さなストーマ袋です。肌色のため外側からストーマが目立ちません。「入浴パッド」は、ガーゼをストーマにあて、その上からパッドを貼って入浴します。

ストーマ装具をはずして入浴する場合は、便の出にくい時間帯などを考慮していく必要があります。生活の中での排便のパターンを理解し、ゆったりとくつろげる時間にお風呂を楽しみましょう。

ストーマの周囲が出っ張ってきた時は?

ストーマを造設した後、ストーマ周囲の皮膚が隆起し、ヘルニアと呼ばれる状態になることがあります。これは、ストーマ傍ヘルニア(傍ストーマヘルニア)と呼ばれ、ストーマを造る際に腸管を引き出すために腹壁に形成した孔から、腸の一部が脱出したことが原因で発生します。

ヘルニアは、ストーマを造設した方全員が発症するわけではありませんが、体重増加・肥満・加齢などによって腹壁が脆くなった場合などに起こります。ヘルニアかな?と思ったら、自己判断はせず、医療機関やストーマ外来のある病院に相談し、診断を受けてください。

ヘルニアと診断されたら

隆起を押さえるためのヘルニアベルトや腹帯を装着することで、症状を抑えることができます。ヘルニアベルトや腹帯は、医療従事者の指示のもとに使用してください。

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